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USB Type-Cは携帯電話からタブレット、ノートパソコン、デスクトップ、モニターや外付けハードドライブ、充電器などのあらゆるデバイスに対し互換性があり高速データ転送や高速充電、挿入向きを選ばないことからも最近では広く使用される規格の一つです。USB Type-Cの速度も10/20Gbpsから40Gbpsに対応しており、間も無くして80Gbpsに対応できるようになるでしょう。これはUSB Type-Cの用途がますます広がっていくことを表しています。

USB Type-Cは高速充電や逆挿入にも対応していることからディスプレイのインターフェースの1つとして導入するメーカーも増えています。しかしUSB Type-Cケーブルを高速データ転送として使用する場合、その高周波特性には様々な予期せぬリスクを伴うことがあり、使用は慎重に行う必要があります。

クロストークがもたらすリスクはどれほど深刻なのでしょうか?

クロストークとは回路間の結合によって生じる信号やノイズのことであり、元々の信号を妨害し、その品質を劣化させるものです。 クロストークが深刻な場合、BER(ビットエラーレート)の増加してしまい、ディスプレイに不規則なちらつきやノイズが発生してしまいます。なのでクロストークのためのテストは高周波特性をもつ機器においても最も重要なのひとつテストといえます。

クロストークにはニア・エンド・クロストーク(NEXT)とファー・エンド・クロストーク(FEXT)の2種類があり、これらが非常に深刻な場合には上述のリスクにつながる可能性があります。

アリオンはこれまで多くのUSB Type-Cケーブルを検証してきました。当社の長年のテスト経験と実験データから、エラーが起きるケーブルはいずれもクロストークの項目で問題が生じることがわかっております。このため、ケーブルをテストする際、クロストークと高周波特性についての検証は欠かせないものとなっています。

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