なぜ高品質の視聴体験を実現すべきハイエンド・テレビが8チャンネル音声を出力できないのか？

Allion Labs

近年、より高い音声効果への要求は増えており、数多くのオーディオ製品では、HDMIという重要なインターフェイスとして利用されています。HDMI 2.1仕様のeARC機能は、HDMIケーブルでデジタルオーディオの伝送が可能になり、Dolby TrueHD、Atmos（アトモス）など音声フォーマットに対応するほか、8チャンネルのスピーカーをサポートすることで、映像・音楽コンテンツを存分に楽しめることができます。

オーディオ製品を代表する新世代のハイエンド・テレビは、基本的にはeARCに対応していますが、eARC対応を宣伝するテレビの中には、設計上の見落としが原因で実際8チャンネルの音声を出力できず、充分なパフォーマンスを発揮できないものがありました。高品質な音声効果を楽しみたいユーザーにとって当然不快に感じてしまって、ブランドイメージに影響する可能性があります。

テレビがHDMI接続時に音声が流れない？

テレビのeARC音源には、2つがあります。1つはHDMI Inputからの音源です。例えばPS5がテレビのHDMI1 inputと接続すると、PS5からの音声がeARC対応のHDMI3 inputからアンプに伝送します。もう1つは、Ethernetの経由によるNetflixのような非HDMI Inputです。一般的にはテレビはスピーカーの制約で2チャンネルのLPCMまたはAC3しか受信できませんが、eARCに対応するアンプと接続すると、テレビが受信できる音声の仕様をEDIDで同期更新できるため、受信したDolby DTS-HD、8チャンネルの音声をアンプに送信することができます。

事例とその解決策

アリオンは多くのテレビメーカーと協力してきた豊富な事例の中で、あるお客様は、自社のテレビ製品がHDMI認証試験に合格しましたが、製品リリース後テレビの音響効果が悪いというクレームが殺到し、品質欠陥の主な原因の発見をアリオンに依頼されました。

アリオンの専門チームが問題を分析した結果、お客様のテレビ製品は確かにHDMI仕様の基準に従ってテストに合格しましたが、EDIDの更新は必須な試験項目ではないため、EDIDの更新が行わなかったことで性能を発揮できなかったことを分かりました。お客様がアリオンの提案を受け、問題を解決しました。

図：（上）eARCに対応するアンプに接続していない　（下）eARCに対応するアンプに接続した

上記の事例から、テレビのeARC機能がEDIDの更新に対応しない場合、eARCのオーディオ出力フォーマットが制限され、2チャンネルしか出力できないことがわかります。アリオンは、eARCテスト設備を完備しており、製品のeARC機能がEDIDの更新に確実に対応するかを検証することが可能です。これにより、eARC機能がより多くのオーディオフォーマットとマルチチャンネルをサポートできるだけでなく、製品の市場ポジショニングと性能を満たすことが確保でき、認証試験に合格したのにマルチチャンネルをサポートしないという問題も回避できます。

Faster、Easier、Better　―　最も信頼できるHDMI製品検証コンサルタント

アリオンはHDMI認証ラボとして、お客様が認証仕様要件を迅速に合格できるようサポートするだけでなく、豊富で完璧なHDMI設備を幅広く保有しており、製品の互換性を保証し、お客様の製品に最適な品質管理を提供します。

長年にわたる実績を活かしてより迅速、簡単、正確なソリューションを提供することで、お客様が遭遇する可能性のある多くの問題を排除し、製品が店頭から撤去され返品されるリスクを軽減します。

総合的なHDMIコンプライアンステストソリューション：認証テストに合格すれば、製品はHDMIフォラームの監査を受けることなく信号伝送品質を保証することができます。
カスタマイズされたテストプランのコンサルティングサービス：アリオンの互換性テストとユーザーシナリオのシミュレーションテストを通じて、製品間の接続機能が正常に動作することを保証します。

Faster　ー　より迅速

アリオンは専門的なテスト技術や豊富な設備、経験を活かして、迅速で正確な検証プランを提供し、検証テスト時間を効果的に短縮し、お客様がHDMI認証を迅速に取得できるようサポートします。アリオンはHDMIフォーラムが公式に認定したテストラボとして、様々なHDMIデバイスを幅広く保有しており、製品の互換性を保証し、お客様の製品に最適な品質管理を提供します。