Tag Archives: 評価

最適な映像音響体験に欠かせないディスプレイ向けのCEC互換性テストとは

Allion Labs / Ralph Liao デスクトップモニターの発展や、高いリフレッシュレートと大型スクリーンの普及に伴い、高い更新率と低いティアリングを備えた大画面が求められています。同時に、個人のブラウジング/文書作成/仕事用としてモニターを使う以外にも、家庭用ゲーム機向けにモニターとして使うユーザー層が増えており、シンク側とソース側の接続の利便性は、ユーザーにとってより重要な要素となっています。 家庭用ディスプレイの使用エコロジー シンク側とソース側を簡単に起動し、すぐに使用できるという秒速の体験で、ユーザーエクスペリエンスは大幅に向上します。さらに、モニター使用時、ユーザーはすぐに手が届くよう個人用パソコンモニターの前に座っていることが多く、ユーザーは「モニターのボタンを押せばXbox / PS5 / Switchが同時に起動し、すぐに刺激的なゲームバトルを楽しめる」という秒速体験を求めています。 例えば、ブルーレイプレーヤーやApple TVのようなセットトップボックスなど他の映像音響機器がある場合、同様の使用シナリオで製品体験が大幅に向上することから、家庭用ディスプレイの使用エコロジーは、以下の様に大まかに2つのタイプに分類することができます。 1. [...]

タブレットPCの評価 ー ユーザーエクスペリエンスの比較編

Allion Labs/Cache Her タブレットPCの比較シリーズでは、タブレットのバッテリー寿命、充電性能、ワイヤレスネットワーク性能、ディスプレイ、カメラレンズなどをそれぞれ紹介してきましたが、今回はユーザーエクスペリエンスの比較をご紹介します。 ユーザーはタブレットを購入した後、開封して最初に付属品とユーザーマニュアルを確認し、次にネットワークやユーザーアカウント、アプリケーションをセットアップして、実際に使用し始めます。この記事で紹介する、タブレットのセンサー、画面のタッチ、パッケージなどは、ユーザーエクスペリエンスに影響を与える大事な要素となっています。 テスト結果  1.センサーおよび画面のタッチ評価  一般的なタブレットのセンサーには、加速度センサー、磁力センサー、ジャイロセンサー、環境光センサーなどがあります。アリオンは、専用のテストソフトウェアを使って機能が正常かどうかをチェックし、画面のタッチ評価についても、線画、シングルタッチ、マルチタッチ、スライド、ズームなどの方法で機能性を確認し、使用時のスムーズさや、カクつきの問題がないかどうかを確認しました。 今回評価した5台のタブレットとテスト項目の結果は下の表の通りです。テスト項目の機能やユーザーの使用に問題がなければPASS、問題がある場合や操作がスムーズでない場合はFAILとそれぞれ表示しています。N/Aは、機能がサポートされていないことを意味します。 これらの機能の使用感を比較するため、各項目を点数化してそれぞれの結果を表示しています。全く問題がなければ5点、テストで問題があればその発生状況に応じて2~4点、サポートされていない項目は1点としました。最終的なスコア表は次のとおりです。 結果を見ると、これら5台の端末の使用感は非常に近く、B社のタブレットが環境光センサーをサポートしていないことを除けば、使用感のスコアはいずれも同じでした。  2.開封体験検証  次に開封時に、付属品が揃っているか、ラベルと説明書が詳細で明確かどうか、タブレットのボタンが正常に機能するかどうか、操作マニュアルに従ってユーザーが全ての設定を完了できるかを確認しました。結果は先ほどと同じで、いずれも問題がなくPASSを示しています。 これらの項目をユーザーエクスペリエンススコアに換算すると、最終的なスコアは以下の通りです。 まとめ [...]

フレーム・ツー・フレーム・ジッター(Frame to Frame Jitter)測定とは?画面にどんなメリットをもたらすのか?

Allion Labs/Henry ジッター(Jitter) とは、周期的な信号の時間と理想的な時間の揺らぎのことで、簡単に言えば、電子信号の伝送時間の誤差を指します。信号伝送中、深刻なジッター現象がディスプレイ機器に発生すると、画像のピクセルに予期しない変化が起こって歪みが発生し、これにより画面の揺れ、解像度の低下、輝度の低下、色のズレなどの問題が発生する場合があります。 では、一体何が原因で信号の伝送に問題が発生するのでしょうか?ディスプレイのタイプやアプリケーションは多種多様であり、様々なディスプレイ機器で起こりうる原因を総合し、次の様にいくつかの項目を挙げてご紹介します。 1. アナログ−デジタルおよびデジタル−アナログ変換器で、サンプリングエラーや復元エラーが起こる 2.外部の電磁干渉防止が不十分 3.電線の長さが増加しているか、長すぎる 4.接続ケーブルのコネクタの品質が悪い 5.不正確な制御設備 ジッター問題が発生する原因を理解した上で、市販されているディスプレイ機器にジッター問題が起こると、どのような異常が発生するか見てみましょう。 1. セットトップボックスやビデオ機器がディスプレイ機器に入力されている場合、アナログ−デジタル信号をデジタル−アナログ信号に変換する際、解像度が低下したり、画面ノイズが増加する。 2.屋外の業務用テレビは、外部の磁場による干渉を受けやすく、強い磁場のある場所での使用や、高圧電線が近すぎるなどの原因で、肉眼で見える水波状の歪みが発生する。 [...]

MacもVRRに対応!性能と実際のパフォーマンス、MacとWindowsの選び方は?(下)

Allion Labs / Ralph Liao  先日ご紹介した記事「(上)、(中)」で触れた様に、VRR技術がますます重要視されています。現在、市場におけるグラフィックカードの大手メーカー2社は、それぞれ独自のVRRサポート技術を持っており、Intel陣営も、第11世代(およびそれ以降)のプロセッサに内蔵されたIntelグラフィックでサポートしています。アリオンは、実験データに基づき、様々なブランドのモニター性能の違いを、ゲームの更新頻度を用いて分析しました。   VRRの設定について お使いのモニターとグラフィックカードがVRRをサポートしている場合、パスを示した以下の図の様に、グラフィックカードのGUIからこの機能のオン/オフを選ぶことができます。 AMD社のグラフィックカードのFreeSyncのパフォーマンスは、MacのVRRとは異なります。Macでは、ユーザーが変更を選択すると、画面はサポートされている最低FPSに下がり、マウスを動かしたり、Webページをスクロールすると、画面のFPSは上がります。しかし、AMDのFreeSyncでは、システム設定の画面リフレッシュレートを固定リフレッシュレート(例144Hz、165Hz、240Hz)に設定する必要があります。ユーザーがマウスを動かしたり、Webページをスクロールすると、画面のリフレッシュレートが指定された最高のリフレッシュレートから下がり、何も動かさなければ、指定されたリフレッシュレートに戻ります。画面のリフレッシュレートを60Hzに設定したとしても、画面のサポートする最低変動リフレッシュレートが48Hzであれば、画面がこの低いリフレッシュレートにまで下がることはほとんどないため、画面のVRRが動作していないという印象をユーザーに与えてしまいます。   NVIDIA G-Sync 設定のパスは以下の通りです。 NVIDIAのグラフィックカードについて、G-Sync、G-Sync [...]

劇的な結果!?スマートテレビ音声アシスタント大戦(上)

Allion Labs / Franck Chen 音声アシスタントは、すでに最新のスマートテレビの標準機能になっており、従来の煩わしい仮想キーボードでのテキスト入力が、音声入力に置き換わったことで好評を博しています。そのアプリケーションには、映画やテレビドラマ、スポーツ、天気、音楽、交通、レシピ、ショッピング、その他の生活サポートのほか、物語、ジョーク、スマート家電のコントロール、重要なカレンダーのリマインドなど、人間化された対話も含まれます。こうした利便性に加えて、音声アシスタントを搭載したスマートテレビには、通常の音声のみのデバイスに比べて、視覚的なインターフェースがあるという利点があります。したがって、英国の調査会社であるJuniper Researchの予測によると、今後数年間で最も急速に成長する音声カテゴリデバイスは、スマートテレビ(121.3%)※註1、次にスマートスピーカー(41.3%)、ウェアラブルデバイス(40.2%)であるとされています。 ※註1:最も使用されるプラ​​ットフォームは依然としてスマートフォンです。 各スマートテレビメーカーの投資と音声アシスタントの開発により、現在テレビシステムにビルトインされ、主流となっている音声アシスタントは主に「Amazon – Alexa」、「Google – Google アシスタント」、「Samsung – [...]

PCと周辺機器の接続をすっきりさせるドッキングステーションの潜在的な問題とは何か

Allion Labs / Ralph Liao   必要なものが全部入り!拡張能力の高いドッキングステーション 前回の記事ではドッキングステーションの進化、選び方など少し触れましたが、今回はもう少し深掘りしていきたいと思います。 技術の進歩と時代の流れにより、現在市販されているノートパソコンは、より薄く、より軽くなる傾向にあります。しかし、これと同時に犠牲になっているのは、ノートパソコンの外部拡張機能です。一部のインターフェースのサイズがノートパソコンの厚さを制限するため、より薄くて軽いノートパソコン用のインターフェースの数はますます少なくなり、一部のノートパソコンにはUSB Type-Cポートしかないモデルもあります。しかし、他の外部デバイスに接続する必要がある場合、どうすればいいでしょうか?これを解決するのが、ドッキングステーションです。 上の図で示されているのが、USB Type-Cインターフェースを備えたドッキングステーションです。ドッキングステーションのUSB Type-Cケーブルをノートパソコンに接続するだけで、USB Type-C、HDMI、ディスプレイインターフェース用のD-Sub、複数のUSB Type-Aポート、LANポート、メモリカードリーダーなど、多くの外部インターフェースを拡張することができます。ノートパソコンを持ってデスクに戻る度に、ドッキングステーションを接続するだけで、すべてのアクセサリを1つずつ接続する必要はなく、席を離れる時も1つの回線を抜くだけでOK。オフィスでの業務効率と利便性が向上します。 [...]

数多あるスマートテレビのWi-Fi接続問題、どう解決すべき?
数多あるスマートテレビのWi-Fi接続問題、どう解決すべき?

Allion Labs / Franck Chen   スマートテレビのネットワーク接続機能の重要性 スマートテレビは、ウェブブラウジング、オンラインゲームプラットフォーム、動画配信などのサービス以外にも、Googleアシスタント、Alexaなどのビルトイン音声アシスタントを介して、ユーザーと対話することもできます。また、自宅のスマート家電を制御するスマートホームのハブとして使うこともできます。   スマートテレビがこうした機能を実行するにあたり、不可欠なのは「ネットワーク接続」機能であり、特に最近ではほとんどのユーザーが「Wi-Fi」を使用して接続しています。つまり、Wi-Fi接続とは、スマートテレビの脳と神経ネットワークのようなものです。この機能が不安定だったり問題があったりすると、ユーザーは、テレビメーカーが打ち出しているスマートテレビの「スマート」な能力に大きな疑問符を付けるでしょう。   スマートテレビWi-Fi接続問題とは 前述した様に、今日のスマートテレビは、更に多くのアプリケーション機能とデバイス接続をサポートしていますが、環境内でのワイヤレス干渉も増えてきており、様々な要素が組み合わさって何千もの問題が生じています。 メーカーが製品の開発やテスト中に、様々な使用シナリオや環境的干渉、デバイス接続の多様性に対する想定が不十分な場合、次の厄介な2つの問題に直面しやすくなります。 1. [...]