【ニュース】アリオン、世界初のWi-Fi 6E認証試験機関として認定

 第三者認証試験、品質検証、及びコンサルティングを提供するアリオン株式会社(代表取締役社長 中山英明)は、 当社グループ本社のAllion Labs Inc.(本社台湾・台北市、CEO : Summer Chien)が無線LAN標準化団体であるWi-Fi Alliance(以下WFA)より、世界初のWi-Fi 6E認証試験機関としての認定を受けました。本認定により、Wi-Fi 6E関連認証プログラムおよびコンサルティングの提供を開始いたします。

 「Wi-Fi 6E」は、2020年1月7日にWFAが発表した新たなWi-Fiの規格です。Wi-Fi 6規格に加えて、6GHz帯に拡張されたことはWi-Fi 6Eの規格で最大の特徴となり、Wi-Fi 6の低遅延、高速、高効率といった特徴をより活用できるようにデータの最大転送速度の引き上げや遅延の削減などが期待されます。

 2019年、WFAは新規格Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)を発表しました。Wi-Fi 6は高帯域、低遅延、高スループットを実現するため、従来の Wi-Fi 環境では実現できなかったさまざまなアプリケーションへの活用が可能です。その一方、IoTアプリケーションの普及に伴い、ネットワークの需要は急速に高まっています。既存の2.4GHz帯や5GHz帯が混雑し、回線速度が低下する場合があります。

 Wi-Fi 6Eではアンライセンスバンド(免許不要帯域)に6GHz帯が追加されることで、160MHz幅の場合は最大7本の通信チャネルを使用可能になります。利用可能なチャンネルは、国によって異なります。また最大2チャンネルまでしか提供できないWi-Fi 5に比べ、Wi-Fi 6Eは、高速伝送が必要となるVR(仮想現実)、多人数のキャンパス、公共エリア、大規模な企業ネットワークなどといった高速化・安定化が求められる環境への活用が期待されます。

Wi-Fi 6Eでは160MHz幅の場合最大7本の通信チャネル使用可能

Wi-Fi 6Eは下記の機能が含まれます。

  • DL OFDMA, UL OFDMA
  • Target Wake Time (TWT)
  • MU-MIMO
  • Transmit Power Envelope

アリオンでは、Wi-Fi 6EデバイスとWi-Fi 6の相互運用性を確保しており、Wi-Fi 6Eに対応した機器がWFAの定める仕様に準拠しているかどうか試験を実施します。

【アリオンのWi-Fi 6E認証プログラム】

  • Wi-Fi 6E test plan addendum
  • Wi-Fi Agile Multiband™ (MBO) test plan addendum
  • Protected Management Frames (PMF) test plan addendum

Wi-Fi 6E認証試験を実施する前に、以下の試験項目の実施が必要です。

  • Wi-Fi CERTIFIED 6™
  • Wi-Fi CERTIFIED™ n and/or Wi-Fi CERTIFIED™ ac
  • Wi-Fi CERTIFIED WPA3™
  • Wi-Fi CERTIFIED Agile Multiband™
  • Wi-Fi CERTIFIED Protected Management Frames
  • Wi-Fi Enhanced Open™ – (暗号化されない製品向け)

 Wi-Fiプログラムについてご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

 アリオン株式会社 お問い合わせ窓口:service@allion.co.jp

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