Category Archives: Main-UX Consultant

紙詰まり、接続不良?MFP(プリンタ複合機)のUX体験の改善点は?

コンピューターが発明されてから、プリンタは私たちと切っても切り離せないものとなっています。プリンタの印刷方法は科学技術の進歩とともに最初のピクセルからインクジェットやレーザーなど、数々の進化してきました。印刷の色も昔の単色(黒)から、今のカラーまでたくさんあります。 プリンタの機能は時代の変遷に対応して絶えず進化し、単純な印刷機能から後にスキャン、コピー、ファックス、外部デバイス(ストレージまたはUSBフラッシュドライブ)などが増え、今日のプリンタ複合機となりました。 科学技術の進歩に伴い、プリンタはどんどん迅速で便利で美しい精度を実現させていますが、その反面ユーザーを悩ませている小さな問題があります。本文はユーザー体験テストを通して、皆さんが注目している問題をいくつか挙げます。そしてこれらはプリンタメーカーが特に注意しなければならない問題であると考えられます。 1. 紙詰まり 印刷用紙の規格が多いと、各用紙の厚さがたくさんあり、高性能のプリンタ機種には両面印刷機能もあります。よって紙詰まりが起こりやすのですが、どのようにして長時間の印刷中に紙詰まりしないようにスムーズに出力できるようにするかということが大切です。これに関してはプリンタが工場から出荷される前に、ユーザーが実際に使用するテストを繰り返し行うことで品質を維持することが必要です。 2. インターネット接続 初期のプリンタはスタンドアロンプリンタのみでしたが、ネットワーク機能が追加され、複数人がオンラインで使用できるようになりました。近年、ワイヤレスネットワークが急速に発展しているため、インターネットを利用できる限り、有線の線材に邪魔されないため、プリンタの実用性が大幅に向上しています。しかし同時に、プリンタのネットワーク設定、ワイヤレスネットワークが周囲の環境の影響を受けるなど、使用上の問題も多く増加しています。 これらから派生した問題は多くのユーザーが自身で解決することができず、時間や労力をかけてカスタマーサービスを頼ることになってしまいます。これによってユーザーの心の中ではメーカーの安心感と信頼度に影響を与えることになってしまうのでしょう。 どのように簡単で実用的なネットワーク、インターフェースを設定するか、また問題が発生した場合、ユーザーが自身で問題を判断し解決できるようにするかなどといった課題が改善のポイントとなっています。 3. スリープモード スリープモードはもちろん電気エネルギーを節約し、省電力化することができますが、もしこの性能が十分でないとスリープモードに入ってから再起動できなかったり、起動後に一部の機能が正常に動作しなかったりするなどの悩みが発生することがあります。 4. [...]

モニターのUX体験の改善点は?ユーザーの視点から理解しよう!

今日の日常生活において、必要な情報のほとんどはコンピュータやスマートフォンから得られ、仕事でもプライベートでも、コンピュータやスマートフォンと切り離すことはできません。何も問題がないと思っていた画面表示に、ある日突然異常が発生すると、大変な迷惑と不便を被ってしまうと思ったことはありませんか。 今回の記事では、以下、ユーザーの視点とテストで起こる問題から、モニターでよく発生するトラブルや注意すべき点についてお話します。 1. まずモニターを購入したらすぐに画面を検査し、異常な小さい斑点やスジ、または色のムラやちらつきが発生しないか見てみてください。もしこれらの症状があれば、すぐに新しいものと交換を依頼しましょう。 2. モニターは非常に壊れやすい製品であり、パネルは強い衝突や鋭利な物による裂傷に弱いため、モニターを取り付けるときは、プラスチックケースへの適合度と、モニターのスタンドがしっかりしているか確認してください。また、より人間工学に基づいて傾きを調整しようとする場合は、フレームの耐久性不足による画面割れに注意が必要です。けの開口部が小さ過ぎて、電池の出し入れがしにくいことになります。これらもユーザーを困らせる一つの要因を考えられます。 3. モニターとスタンドの接続に脆さがないか注意してください。モニターに軽く触れた時、前後に揺れて不安定になりませんか?最悪の場合、倒れたり、破損、変形の原因になることもあります。 4. 一部のハイエンドモニターはHDRをサポートしており、ゲームをプレイするとき、モニターのHDRは自動的にオンになります。しかし、ゲームを終了するときに、一部のモニターでは実際にHDRをオンにすると、画面が明るすぎて線がぼやけ、文字が読みにくくなります。 5. 一部のモニターでは、一般的な120hzで正常に表示されますが、周波数の高い144hzに切り替えると、ちらつきが発生します。 6. モニターを長期間使用した場合は、左右の端や視野角に欠陥がないか注意が必要です。この欠陥のせいで、情報の表示が不完全になる場合があります。 7. [...]

ワイヤレスマウスのUX向上のために考慮すべき要素とは?

PCユーザーにとって、「マウス」は毎日常に使用する最も基本のPC周辺機器です。マウスの使い勝手が良いかどうかは、個人の作業効率とその日一日の気分に大きく左右するポイントです。 今回の記事では、当社のワイヤレスマウス向けのテスト経験においてユーザー体験に影響を与える可能な要素をまとめて共有いたします。  1. 電池交換の間隔が短い  検証テストの経験により、一部のマウスは3~4週間に一度電池を交換する必要があります。電池を交換さえすれば使用や機能自体には影響は無いのですが、マウスの消費電力が高く長時間使用することができないため、ユーザーを困らせることになります。例えば、夜間にパソコンで仕事をしたり、ゲームをしていた時にマウスの電池が切れて使えなくなり、ちょうど家に予備の電池が無かったら、ユーザーは製品に対して悪いイメージを抱く恐れがあります。  2. 電池の取り付け/取り外しが難しい  一部のマウスには電池の取付けの表示が不足して、明確に標記されていないため、ユーザーが正確な取付け方法が分からなくなったことがあります。また、電池の取付けの開口部が小さ過ぎて、電池の出し入れがしにくいことになります。これらもユーザーを困らせる一つの要因を考えられます。  3. 付属の電池の品質が悪い  折角新しいマウスを購入して、使用するのを楽しみにしていたのに、付属の電池を取り付けようとしたら、電池が湿気て液漏れしていたり、購入したユーザーはそのブランドメーカに不満や不信感を感じ、ネットショップのレビューに低評価をつけるかもしれません。  4. スクロール音・クリック音が大きい  人によってマウスのスクロール音やクリック音を許容できる程度は異なりますが、購入したマウスのスクロールホイールのスクロール音やクリック音がうるさ過ぎると、周りに迷惑をかけてしまう場合があり、ユーザーが不快な気分になる可能性もあります。  5. [...]

次世代ルーターの使用体験は本当にユーザーフレンドリーになったか?

従来のルーターは一般のユーザーにとって、設定が難しくて、専門のエンジニアに取付けて設定してもらう必要があるというようなイメージがあるでしょう。無線ルーターの普及に伴い、現在のルーターにはさまざまな付加機能が追加されています。従来のルーターにあるネットワーク機能の他に、現在のルーターでは設定や操作が簡易化されていて、よりユーザーフレンドリーなアプリUI(User Interface、ユーザインタフェース)になっています。またIoTデバイスもルーターに接続でき、一部のルーターはブリッジ/ゲートウェイを兼ね備えており、より多くのスマートデバイスが統合されるようになりました。 更に進化するルーターにもUSBポートが追加されており、オンラインストレージ、ファイル共有、ストリーミングなどに拡張しクラウドメディアを共有することが可能です。また、プリンターを接続すればネットワークプリンターにすることもできます。 今までユーザーは「192.168.x.x」を見ると意味が分からず距離を感じることがありました。現在はさまざまな機能が追加されており、設定内容には色んな専門用語が出てきますので、訳が分からなくなることもさらに増えていて、最終的にはブランドイメージも低下することになってしまいます。そのため、多くのルーターメーカーはユーザー体験の最適化とユーザー満足度を配慮し、スマートフォンアプリや設定アイコン化されており、簡単で分かりやすい設定方法になっています。アプリにも、スケジューリング機能やペアレンタルコントロール機能、トポロジー設定機能、シチュエーション設定機能、帯域幅グループ分け管理機能など、さまざまな機能が追加されています。 次世代ルーターのアプリ使用体験はどのようになっているでしょうか? 現在のルーターはWi-Fi 6のものになっており、ほとんどがMesh中継に対応していて、ペアレンタルコントロール機能も備わっています。今回はその中から5種類をピックアップし主な機能を以下にまとめました。 ほぼのルーターはアプリをインストールし、アプリの案内に沿って設定をするだけでよくなっています。以下の例のように、余計な選択肢はなく、簡単にSSIDやパスワードを設定することができ、セキュリティーの選択もデフォルトとそれにプラスして2つ3つの選択肢があるくらいです。これだけで一般ユーザー向けの用途には十分に足りていると思われます。 保護者が生活における管理を便利にするため、ルーターにはペアレンタルコントロール機能が追加されています。指定のデバイスの接続権限のスケジュールを設定することができたり、特定のWebサイトをブロックするなどの機能があります。 また、ユーザーがAP(アクセスポイント)のアップ・ダウンロードの速度を手軽に検出できるよう、ルーターの多くには接続速度テストの機能が内蔵されています。アップ・ダウンロードデータをリアルタイムに表示することもできます。 カスタマーマーケットになりつつあるスマートルーターは、情報セキュリティーも重視しており、以下のように、一部の製品には、マルウェア/不正侵入/セキュリティーホールなどを検出し記録するセキュリティー監視機能が予め搭載されています。メーカによってはより完全な保護として有料の情報セキュリティーサビースも提供しています。 さらに、一部のルーターはAmazon AlexaやGoogle Assistantなどの音声アシスタントにも対応しており、USBを接続してオンラインストレージとして共有することもできます。 潜在的な問題点は? [...]