ドライバーは走行中もハンズフリーでナビゲーションを行ったり、音楽を再生したり、様々な操作を音声で行えるようになりますが、車載音声アシスタントが正常に動作しないと、ドライバーは注意力が散漫になり、最悪の場合、事故につながる可能性もあります。
車内でのハンズフリー通話は、Bluetoothの経由だけでなく、CarPlay、Android Auto、CarLifeなども採用され、車載機器から直接行うことができますが、騒音の多い車内ではどうすれば通話品質を確保できるでしょうか。また、ユーザーにとってはどのような影響があるでしょうか。
アリオンは、自動車業界において16年以上の検証経験および実績を蓄積し、数多く自動車関連の検証ソリューションを開発しています。ハンズフリー通話品質(ITU-T)試験およびコンサルティングを通じて、お客様の開発期間の短縮化に貢献いたします。
車内通話でよくある品質問題
ITU-T基準に従って評価
ここで定められたハンズフリー通話の品質に対する評価基準が、ITU-T P.1100、P.1110とP.1120です。
P.1100はナローバンド帯域に対する評価基準、P.1110はワイドバンド帯域に対する評価基準、またP.1120はスーパーワイドバンド帯域に対する評価基準です。
アリオンのハンズフリー通話品質試験はITU-T関連基準に従って行われます。
テスト項目
主に通話する際のレイテンシについて定められた範囲内かどうかを確認し、送話側と受話側の両方の時間間隔及び通話品質を評価します。
送話側と受話側の両方の受話音量が定められた範囲内かどうかを確認します。
通話中、様々な周波数環境下において通話品質に影響が及ぼされるかどうかを確認します。
騒音があったり、通信が不安定な状況下であっても通話品質に影響を及ぼさないかを確認します。
通話中に声を発しない状態でDUTが送受信する騒音を定められた範囲内かどうか確認します。
通話による周波数範囲外の信号がin-band levelの測定値に影響を及ぼすかどうかを確認します。
周囲に騒音がない状態で、反響音の抑制能力を確認します
二人あるいは複数以上で同時通話中、反響音の抑制能力と相互干渉を確認します。
様々な騒音がある状況下で通話品質と騒音の抑制能力を確認します。
アリオンのハンズフリー通話品質(ITU-T)試験の特徴
評価検証サービス
アリオンは、上記にあげたのパフォーマンス評価指標によって、製品が抱える問題を迅速に特定し、分析とソリューションを提供します。
コンサルティングサービス
専門的な教育トレーニングから、ディスプレイ関連製品のテスト環境設置、技術コンサルティング、さらには製品発売後のデバッグ検証やデータ分析レポートなど、様々なフェーズで、高品質なディスプレイ製品の開発をお手伝いします。
専門設備と環境
より正確な測定を行うために、100万ドル以上のドイツ製の測定設備(HEAD acoustics)を導入し、自動車関連テスト用の半無響室でテストを実施します。
アリオンは第三者認証試験機関として、30団体以上の標準化・認証団体との円滑な提携を進めており、規格策定にもかかわっています。IT業界における長年の関連検証とノウハウをベースとし、自動車メーカーやOEMメーカー向け、物理層からアプリケーション層までの技術サポートとテストサービスを提供し、ベンツ、BMW、ボルボ、アウディ、トヨタ、フォード、日産、マツダなど世界有数の大手自動車企業と緊密な関係を築いています。